子どもに伝えたいヨガとヨガ哲学

南アフリカで3歳・5歳の男の子を育てているヨガ講師ママです。子どもに伝えたい、子育てに役立つヨガのメソッドや哲学を発信しています。

子どものイライラ・無気力は心のグナが乱れているサイン【ヨガ哲学】

南アフリカで子育て中のヨガ講師、ゆかりーです。

3歳と5歳の息子を育てていますが。「あ、今日は荒れているな」という日があります。そういったときは「この子は気性が激しい」なんて思わず、心のグナについて考えています。



◎心の性質3つのグナ

ヨガの世界では、心の性質には3つのグナ(属性)があるとされています。誰しもが持っているものです。

 

  1. サットヴァ(純質):純正でクリア、明るい、軽い、心身が満たれている
  2. ラジャス(激質):激しい感情、嫉妬、怒り、欲望、頑張りすぎてしまう。
  3. タマス(鈍質):鈍い、重い、暗い、執着心が強くなる。

心身が満たされていて、周囲のことを気にせず、明るい状態がサットブァ。生まれたての赤ちゃんはこの状態だと言われています。子どもがイライラしていたり、感情に振り回されいるときはラジャスの状態。どんよりしていて無気力、周囲に嫉妬などをしているのはラマスの状態です。

 

慣れない環境で疲れていたり、ストレスが溜まっている。波長が合わない人と一緒にいた、言いたいことを言えていないなどが続くと、心のグナのバランスが崩れていきます。そして、感情が荒れていきます。

 

だから、子どもの機嫌が悪い、ここ最近ずっとイライラしている、気が散っていると感じたら「あ〜心を乱される何かがあるんだね」と考えるようにしています。それだけで、子どものイライラを勝手に伝染させて自分もイライラすることはなくなります。また、話を聞いてあげる機会も積極的に作れます。

 

理想は、サットヴァが強く、他の2つもバランス良く存在すること。幸せを感じやすく、明るく、頭の中がクリアな状態。

 

心のグナのバランスを維持するため、子どもにはこのような働きかけを意識しています

・緑が多い環境に行く

・体を動かす

・やりたいこと、不満をできるだけ明確にする(自分でも分析してもらう)

・鑑賞や心配をしすぎない(親の心配は重いし、解決策にならない)

・ポジティブな影響を与える先生や友人、環境を用意する

 

 

◎子育てする親も心のグナを整えよう

オトナでもなんかイライラしているときはあるし、何もしなくない日がありますよね。それはラジャスが優位になっていたり、タマスに支配されていたりする状態です。

 

子どもがいない頃は放っておいても良かったのですが、子どもがいると、必要以上に怒りすぎてしまったり、過去のことを根にもってしまったりと良いことはありません。心地よい子育てのためにも、心のグナのバランスは意識したいですね。

 

完璧じゃない自分を責めてしまうことがある人は、これを知っていると、「心のグナのせい」にしやすいのでおすすめです(笑)子どもに怒鳴ってしまった日も、今日は「心のグナが乱れまくっていた」となるし、その上で「じゃぁ怒らないために心のグナを整えよう」と行動を導くことができます。私はよくこのせいにしています。

 

さて、サットブァを優位にするためには、自分を喜ばせることです。とことん、甘やかしてあげましょう。

 

ヨガ講師としてのおすすめは、

・深い呼吸をすること

スマホから目を話して景色を眺めること

・体の隅々まで伸ばすこと

・体を動かして心地よい疲労を感じること

・体に良いものを食べること

です。

 

サットブァが優位な状態だと、感情に振り回されず、クリアな心で子どもを見られるので、子育てが楽になります。

 

子どものイライラや無気力を感じたときにも、一旦は「グナのせい!」ということで受け流して(子どもの性質だとは絶対に思わないで!)、その上で悪い要因があれば取り除いてあげ、サットブァが優位になるような環境や体験を用意してあげるのがおすすめです。