子どもに増加中!スマホ首(ストレートネック)予防・解消法
南アフリカでヨガ講師をしているゆかりーです。
子どもが全然集中しない、すぐ「疲れた」と言う、なんてことはありません?親としては「やる気出してよ〜!」と喝を入れたくなりますが、集中力の低下や慢性疲労は、スマホ首(ストレートネック)が原因かもしれません。
スマホ首(ストレートネック)は、スマホやゲーム、パソコンを使う子どもにも広がっている現代病です。放置しておくと、さまざまな不調に繋がりますよ。今回は、子どものスマホ首の原因と予防・改善方法をご紹介します。
スマホ首(ストレートネック)とは
現代人の2人に1人が陥っているというスマホ首(ストレートネック)。主な原因は、悪い姿勢でスマホやゲームを長時間利用していることです。
スマホを覗き込むような姿勢のせいで、顔の位置が前にでて、首の骨がまっすぐに近づいている状態になります。
本来、頚椎(首の骨)は緩やかに曲がるアーチ構造になっていて、多い頭を支えています。頭は体重の8〜10%の重さなので、オトナで4キロ〜6キロ、30キロくらいの小学生で3キロほどあります。結構重いですよね。
3キロの頭でも、たった15度うつむくだけで10キロの負担になります。首が前に60度傾くと、なんと20〜25キロの負荷がかかります。
そんな重しを首の後ろに乗せて生活をしていたら、不調が出てくるのは容易に想像ができますね。
子どものスマホ首(ストレートネック)の症状
子どもがスマホ首(ストレートネック)になると、オトナと同じような症状がでます。ただ、不調について自覚が難しい年頃の場合は、メンタル面への悪影響も大きいと思います。
①倦怠感、首こり、肩こり
本来の頭の重さ以上の負荷が、ずしっと首や肩にのしかかります。筋肉がこわばり、全身の倦怠感、首こり、肩こりに繋がります。
子どもの場合は、このような不調を上手く処理できません。「肩こりだ」と判断ができず、「なんとなく不快感」という状態が続き、情緒不安定というかたちになって表に出てくることもあります。
②頭痛
スマホ首(ストレートネック)によって首や肩の筋肉が硬くなると、血管が圧迫されます。すると、脳に送られる血液量が減少し、「緊張型頭痛」の原因になります。
緊張型頭痛は、首、肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛です。頭が締め付けられているような痛みや、頭に大きな重しを置いたようなだるさが出てきます。
スマホ首(ストレートネック)を放っておくと、子どものうちから頭痛が持病になる可能性もあります。
③自律神経系の症状
スマホ首(ストレートネック)は、自律神経系の不調にも繋がります。
自立神経は、交感神経(興奮・闘争)と副交感神経(リラックス)のバランスが保たれているのが理想的。
ですが、痛みやコリを感じ続けると、「セロトニン」(幸せホルモンとも呼ばれています)が十分に分泌されず、交感神経ばかりが優位になり、自立神経が乱れてしまいます。すると、集中できない、イライラしやすい、感情の浮き沈みが激しいといった状態に。
子どもは「やる気はあるのに、なんだか100%の力が出せないなぁ」という状態になってしまう可能性もありますね。
自律神経は、循環、呼吸、体温調節、消化、分泌、排泄など、基本的な生命活動を維持する機能を担っているため、腹痛、便秘、不眠、情緒不安定、食欲不振、慢性疲労などの不調にも繋がります。
子どものスマホ首(ストレートネック)予防・解消方法
スマホ首(ストレートネック)になるとデメリットだらけなので、なんとか予防・解消したいですね。
ゲームをやらないことが一番!なのですが、今の子どもたちには全く現実的ではないので、他の方法をご紹介します。
<これを避けよう!>
・スマホは避ける。タブレット端末を立てて置く(手で持たない)
→目線や距離を調整しやすくなります
・柔らかいソファの上はNG
→骨盤が寝てしまい、猫背、巻き方、スマホ首を誘発
<これをしよう!>
・+ストレッチ(ヨガポーズ)をルールにする
ゲームやスマホを操作させるなら、「ストレッチや体操も一緒にすること」というルールを作ってしまいましょう。まだ幼い年頃なら、ゲームを渡す前に、「はい、じゃぁまず延びて〜、上向いて〜」と腕を持って伸ばして上げるのも◎
簡単ストレッチ①
①両手を頭上で合わせる。肘は伸ばして、耳の真横につける。
②首を持ち上げ、目線を上へ
10秒ほどキープ!
ゲームやスマホの操作中は、首が前にぐっと倒れてしまうので、その前や後には首を後ろに倒す動作を取りいれましょう。
簡単ストレッチ②
①両手の平を合わせ、人差し指を顎の下にぐさっと入れる
②首を後方に倒す
10秒ほどキープ!
顔のむくみ解消(=小顔効果)、二重顎予防にもなります。
簡単ヨガポーズ(木のポーズ)
①両足を揃えて立つ
②右足の膝を曲げ、膝を外側に向ける。右足の裏を左足の内太ももにつける。
③両手を耳の横まで挙げる
④まっすぐ前を見る
左右各10秒ほどキープ!
遠くを見てもらうことで、目の疲れの回復にも役立ちます。首もフラットな状態に。体幹も鍛えられるので、続けることで猫背解消にも役立ちます。
スマホ首は「百害あって一利なし」なので、子どもたちにも予防をしっかりしていきたいですね。
ちなみに5歳1ヶ月の息子はまだスマホや手持ちのゲーム未経験。(テレビ画面で大人数でやるwii(マリオパーティ)は経験あり!)今後やるようになると思うので、どこまでストレッチを義務付けられるか・・・今からイメトレしています。